東京オリンピックでも盛り上がりを見せ、少し身近に感じるようになってきたスポーツクライミング。中でもロープ等を使わず、手軽に始められるボルダリング。ルールはいたって簡単で、課題ごとに決められた石(ホールド)のみを使って、スタートからゴールへ登っていくというもの。
スタート地点のホールドを両手で持って両足も地面から離れた状態でスタート、ゴール地点のホールドを両手で触ればクリアです。ジムごとに難易度別の級があり、テープの色や形などを目印に区分けされています。そんなボルダリング。体を使うのはもちろんのこと、実はそれと同じ位、頭も使うスポーツなんです。
「力任せでは登れない。どうしたらいいのかな?」
「ホールドの掴む方向や、足の運びを変えたら上手くいった。」
と言った達成感も味わえ、お子さんの知力UP、全身のバランス強化、運動不足の解消にもピッタリ。もちろん親御さんにとっても、メリットのたくさんあるスポーツ。そんな『親子の習い事』にぴったりなボルダリングの、メリット・デメリットや注意点、ジム選びのポイントなどをまとめました。
親子でボルダリングを習うメリット・デメリット
最初に親子でボルダリングを習うことのメリットとしては、お子様の知力と運動神経の向上、親御さんの運動不足の解消が、楽しみながら親子一緒にできるからです。どうしても一人ではサボってしまったり、恥ずかしくて一人では参加しにくい、という気持ちが親子ともにあるもの。
でも親子一緒に通うなら、さぼり癖もつきにくくなります。また、ボルダリングは、シューズ一つあれば気軽に始められるスポーツなので、他のスポーツと違って初期投資が本当に少なくて済みます。
スポーツジムなどでしたら入会金や月会費などがそれなりにするものですが、ボルダリングジムの相場としては、入会金は登録料として1,500円、月会費ではなくビジター利用90分 2,000円(どちらも税別)といったところが相場なので、かなりリーズナブルな印象です。
もし続かなかったとしても、痛手は最小限で済みますし、月会費制でも契約できるところも多いので、頻繁に通うのであれば、月会費で契約すれば、1回あたりの参加費はさらにリーズナブルになります。
また、親子でボルダリングをすることのデメリットとしては、お子さんの安全の為に、親子が同時に登ることが難しいので、ある程度親御さんがお子さんを常に気にしないといけないということ。大人の方が多いジムでは、周りの方への気遣いも必要になってきます。
子どもにボルダリングって危なくない?
親御さんの心配事として、「うちの子にボルダリングは危なくない?」「落ちてもケガしないの?」ということ。基本的にボルダリングはロープを使用しないので、5メートルまでの高さの壁(ウォール)で行います。
下にはもちろん分厚いマットがひかれてあるので、無茶をしなければ、十分安全に楽しめます。また、最初は簡単で低い高さの課題で行い、慣れてきてから徐々に高さを上げていくもの。キッズ用ウォールが用意されているジムもあります。
それ以外に気を付ける点は、
・他の人が登っている間は、人が上から落ちてくるので必ずマットから離れる。(ジムによっては線が引かれているので、その中に入ってはいけないルールもあるます。)
・お子さんの行動は親御さんが責任を持って管理する。
という事が、大事になってきます。
親子で通えるジム選びのポイントは?
①親子で参加可能であること
そもそも親子参加が可能なことが大前提としてあるのですが、実際にはすべてのジムが親子参加を可能としているわけではありません。HP等で「親子参加可能」とうたっているか、電話やメールなどで親子参加が可能かを確認することが必要です。
②ジムの空気感やスタッフの方の対応
ボルダリングの協議の特性として、一つのウォールには一度に一人しか登ることができず、かつ限られた設備を協調性を持って使用することが求められます。ですが、どうしても常連の方が固まっていて、初めての方はそのジムの輪に入りにくい、という事も実際はあります。
なので、通いやすい空気感なのか、スタッフの方も気遣いや目配りができるのか、なども長く通ううえで、ジム選びの重要なポイントとなります。また、分からないことも気軽に聞ける環境の方が、上達も速まります。
③キッズ専用ウォールや親子イベントはあるか
親御さんがお子さんからずっと目を離せないのはつらい部分もあるので、それならキッズ専用ウォールがあれば安心です。高さも低めに作られていることも多く、転落時の心配も少なくて済みます。また、親子体験ボルダリングといったイベントも、ジムによっては開催されています。そんなイベントがあれば、親御さん同士も仲良くなりやすいですよね。
まとめ
今回の記事では「親子の習い事にボルダリングをおススメする理由」を書きました。
「ボルダリングって何となく気にはなっていたけど、実際のルールとか、どんなジムがあるのかは、全然知らなかった。」
という方も多いと思うので、是非ジム選びの参考にしてください。子どもには何か熱中できるものを見つけてほしい、そうは思っても、何に熱中してくれるかはわかりません。まずは色々な事にたくさん挑戦させるのが一番です。
その中の一つとして、親子でボルダリング体験に行かれてはいかがでしょうか?
「おやこ☆スター」のサイトも是非ご活用頂き、ご自身にぴったりなボルダリングジムを是非見つけてください。