スマホ育児と親子での習い事。

スマホ育児と親子での習い事。

スマホ育児とは・・・

【スマホ育児】とは元来スマートフォンやタブレット端末のアプリを利用して知育や、しつけを親子で学ぶということを指す言葉でした。

ところが近年では、泣き出したり騒いだりする子どもを静かにさせておきたいときなど子育てで困った場合に利用する手段、といったややネガティブな意味合いが強くなってきました。

特に電車内やレストランなどといった公共の場ではついつい子どもにスマホを与えて静かにさせている、といった親御さんは少なくないかもしれません。

『スマホやタブレット端末は子育てには欠かせない必須アイテムだ!』という親御さんがいる一方で、『スマホ育児には種々の落とし穴が存在する』といった意見もあります。

このような指摘を受け、世界保健機構(WHO)は子どもがスマホで動画などを見るさいには子どもの発達への影響を懸念し、2歳児の動画視聴は1日1時間に抑えるよう推奨しています。

 

スマホ育児の落とし穴。

ではスマホ育児には具体的にどのような落とし穴があるのでしょうか?

まずひとつめの落とし穴としてスマホやタブレット端末への依存があげられます。

ふたつめの落とし穴はそのスマホ依存によって子どもたちの発達に様々な悪影響を与えるということです。

乳幼児期(0歳から5歳児)は子どもの目の発達にとても大切な時期です。

この時期にスマホやタブレット端末などの小さい画面を長時間見続けていると目の発達に悪影響を与えてしまい視力低下が起こります。

他にも、ずっと家に閉じこもっていることにより運動不足になり、体力の向上や運動能力の発達などにも悪影響をあたえてしまいます。

また、外に出て体を動かして遊び回るなどをすることによりさまざまな体験をすることになりますが、その体験によって五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)がバランスよく育っていきます。

子どもの成長・発達に悪影響を与えてしまうことも・・・

ところがスマホなどへの依存症になってしまうとこういったさまざま体験をするという貴重な機会が奪われてしまい、子どもの成長・発達に悪影響をあたえてしまいます。

現に、スマホ依存は生活体験が減ってきていると言われており、例えば蛇口から水を出すといった行動ひとつとっても、蛇口をひねって水をだすのか、蛇口を上げ下げして水を出すのか、蛇口の自動センサーに手をかざして水をだすのかといった行動がわからない子どもが増えているそうです。

公益社団法人 日本小児科医会のホームページ内でも『スマホに子守をさせないで』というリーフレットを公開し、親子の愛着形成不全や心身の発達不全、逆に親がスマホ依存になり子どもへの興味・関心が薄れてしまい子どもの安全気配りができなくなるといったスマホ育児への注意喚起をおこなっています。

親子で一緒に運動系の習い事もおススメ

この記事を読んでおられる親御さんのなかには『子どもが静かになるからついついスマホやタブレット端末でYou Tubeなどの動画を見せてしまうけど小さい頃からメディア機器に触れさせてスマホ依存にさせてしまってよいのか?』『You Tubeやアプリのゲームなどにどっぷりハマってしまい一日中家の中でスマホをかじりついてみており運動不足が心配』『スマホばかり見ていることを注意して外で遊んでくるように言っても子ども言うことを聞かない』などといった悩み事を持たれている方も少なくないと思います。

そのようなお悩みをお持ちであれば親子で一緒に運動系の習い事を始めてみるというのはいかがでしょうか?

先程、WHOが子どもの発達への悪影響を懸念して2歳児の動画視聴は1日1時間に抑えるよう推奨している、という話をしましたが浜松医科大や大阪大のチームによると幼児がスマホで動画などを1日1時間以上視聴していたとしても、ほぼ毎日外で遊ばせれば子どもの発達への悪影響を軽減できたという研究成果を発表しました。

 

『2歳児や3歳児に運動系の習い事をさせていいの?』と思われる親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、一般的には2歳児ころから歩行が安定しだし、走る・跳ぶ・登る・片足立ちができる、といった基本的な運動機能が発達し、自分自身の動きを調整することができるようになっていきます。

また、1歳児くらいまでは周囲の他の子の様子を眺めたり、その子が遊んでいるおもちゃが気になるなど同年代の子どもの存在を意識し始めますが、まだまだ一人遊びをすることが大半でお友達と一緒に遊ぶ、ということはほとんどありません。

それが2歳くらいになってくると同年代の子どもにも関心や興味を示すようになり同じ場所で同じ遊びをするようになってきます。

この時期に親子で運動系の習い事をはじめて他の親子連れの同年代の子どもと一緒に運動をすることで基礎的な運動能力がやしなえるだけでなく、同時にコミュニケーション能力もやしなう事ができますし日々の運動習慣も身につけることができます。

また、親子での習い事は、親子の絆を深めるとともに、感性や協調性や集中力の向上といった子どもの成長や発達に良い影響を与えることができます。

ただし、いくら子どもにとって良いとはいっても子どもの成長や発達に合わせた適切な教室を選ぶことが大切です。

習い事に取り組む際には子どもにとって自分のペースで楽しんで取り組めることが大前提です。

親のプレッシャーを感じることなく、子どもが自分自身で積極的に取り組める習い事を選べるよう、まずはご近所のいろいろな運動系教室の体験に参加してみることからはじめてみてください。

スマホやタブレット端末を育児に利用することは決して悪いことではありませんがそれだけに頼るのではなく、使用に関しては1日1時間までといった明確なルールを設定してスマホに依存させないようにすることが大切です。

同時に運動習慣も身に着けさせてさまざまな生活体験ができるよう親御さんがしっかりとサポートしてあげてください。

まとめ

今回の記事では「スマホ育児と親子での習い事」について書きましたスマートフォンやタブレット端末を過度に利用せず、親子で運動系の習い事を楽しむことで、子どもの成長や発達にとってはおおいにプラスになります。

「おやこ☆スター」のサイトもぜひご活用いただき、親子に合ったぴったりのスクールを見つけてください。